Jazz

リモートワーク疲れにおすすめのジャズ ・アルバム

Beegie Adair Bill Evans Thierry Lang

今回はリモートワーク疲れ等の疲労回復に効果があるジャズを紹介していきます。科学的な観点で、疲労回復に良いとされるα波という脳から出る脳波の種類があります。

ドイツの科学者、ハンス・ベルガーによると、その時の状態によって出ている人間の脳波は5種類に分類でき、それらは周波数によって分類されるといいます。
α波は、8Hzから13Hzの周波数の範囲で、落ち着いている状態のときに、脳からα波が放出されます。
一般的に、テンポが単調でゆっくりとしたもの歌詞が入っていないもの、波や雨音、川のせせらぎなどの自然音、ピアノの音もヒーリングミュージックのCDの多くに採用されています。
こうした要素に当てはまる音楽は、音数が少ないバラードの曲調で、ピアノトリオであり、ピアノのタッチも優しく丁寧な音が望ましいと考えました。
上述した内容を踏まえた上で、アルバムを3つほど、紹介していきたいと思います。

Bill Evans – Moon Beams

ビル・エヴァンスはアメリカのピアニストで、1950年代から70年代にかけて活躍し、ジャズの歴史上極めて重要なプレイヤーとして知られています。英文ライナーには、このアルバムは、初めて全曲バラードを演奏したアルバムであることが書かれています。メンバーは、ベースがチャック・イスラエル、ドラムはポール・モチアンです。文化的観点でさらに解説しますと、それまでのエヴァンストリオでベースを務めていたスコット・ラファロ(自動車事故死、享年25)を失って約1年後に録音されたアルバムで、ラファロ亡きあと、初めてのアルバムでもあります。完全なる嗜好品として聴くことを推奨すると、不謹慎にあたるかもしれませんが、こうした背景を理解した上で音楽を聴けたらより深い聴き方ができると思います。科学的観点から、リモートワーク疲れの疲労回復という意味でも、十分な要素を持ち合わせていることから、こうした機会に是非聴いてみてはいかがでしょうか。

Beegie Adair – I’ll Take Romance

ビージー・アデールはアメリカのピアニストで、80歳を超えるベテランミュージシャンです。これまで参加したアルバム作品は40作ほどにのぼります。
1960年代初頭からテネシー州ナッシュビルを拠点として活躍し、1990年代から自分の名義のアルバムを発売し続けてきました。そんな中、2010年になって東京・銀座のCDショップで輸入盤が話題となり、日本デビュー盤となった『マイ・ピアノ・ロマンス』は、2010年にリリースされたジャズ・アルバムで最高の売り上げを記録しました。そんなビージー・アデールの作品の中でも、I’ll Take Romanceというアルバムは、ストリングス・オーケストラをバックにしたピアノトリオで、収録されている楽曲の全てがバラード曲となっています。ロマンチックな映画音楽の雰囲気を味わいつつセンチメンタルっぽさを感じながらリラックスできる作品となっています。

Thierry Lang – Thierry Lang

ティエリー・ラングはスイスのジャズピアニストです。日本でも、一部熱狂的なファンが存在し、その旋律による芸術性は非常に高く、フランスで芸術文化勲章を受章したほどです。ジャズだけでなく、クラシックにも傾倒してきたラング節は、音楽的な完成度が非常に高く、モーツアルトやビル・エヴァンスの影響を強く受けてきたと自身も語っています。こちらの曲は、ティエリー・ラングによる「ティエリー・ラング」というアルバムからジャズスタンダードナンバーのMy foolish heartです。こちらのアルバムはティエリー・ラングの世界とも呼ばれています。科学的な観点から、アバンギャルド的な旋律によるα波の放出が期待できることから、こちらのアルバムを紹介しました。フルは、Youtube等で公開されていませんので、一つずつ聴くか、アマゾン等で盤を購入する必要があります。