Jazz

Jazz2.0立ち上げに至るまでの経緯

jazzジャズメディア

都内のオフィスビルの一角にあるジャズクラブ、そこで繰り広げられるライブに熱狂し、感動する人々がいた。阿吽の呼吸のアンサンブルによって生まれた、拍手と歓声に包まれた熱い空気は、私が飲んでいたホットコーヒーをたちまち冷やすほどであった。

気が付いてないだけで、私自身もライブに没頭し、感動していた。

そして、「ジャズは死んでいない。ジャズによって、感動する人がもっと増えてほしい。」

心の底からこう思うようになった。

 

かつて、ジャズが輝いていた時代があった。

チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーを筆頭にして生まれたビ・バップをはじめ、多くのジャズメンが歴史の1ページを刻んだことは間違いない。

 

しかし、現在のジャズ音楽の実態は、その過去の栄光に執着し、再現させようとしているに過ぎない一面もある。

無論、20世紀に生まれたジャズを否定しているわけではない。

 

ジャズというコンテンツそのものは、感動をもたらし、没頭をもたらし、安らぎをもたらす素晴らしい音楽であることは間違いではない。

かと言って、ジャズという音楽にソウルやヒップホップといった別のジャンルの音楽を混ぜ、新しい音楽を生み出すムーブメントを起したいわけでもない。

 

ミュージシャンには、ありのままの音楽を演奏してほしいのだ。

なぜなら、私自身がミューシジャンの立場であるからだ。

 

変わるべきものは、ジャズを取り巻く環境、すなわちジャズのコンテンツの外にあると確信している。

例えば、ジャズのメディアは、紙媒体のまま、20世紀で止まってしまっているように感じる。

たしかに、ARBANのような、インターネットで、ジャズを幅広く知ることができるジャズメディアは存在するが、ジャズ批評、jazz Life、Jazz Japan、Jazz The New Chapterのように、リーチを集めムーブメントを起こそうとするのは未だ紙媒体に比重が偏っているように感じる。

 

しかし、21世紀の情報社会において、ジャズ業界で一番の課題である「若いオーディエンスを生み出す」ためには、SNSやインターネットを駆使し、若い世代に寄り添っていく必要があると感じる。というのも、紙媒体であればあるほど、手に取る客は高齢者である確率が高い上に、ペーパーレスが進む中で、紙に執着することに限界を感じるからだ。

 

だからこそ、10代である私は、新しいジャズのあり方をアプローチすべく、ここに「Jazz2.0」を立ち上げ、若い世代はもちろん、既存のジャズミュージシャンにも寄り添い、ジャズによって素晴らしい社会を作っていくことを誓いたい。

 

(文:濱田真秀)