Jazz Music

I remember Roy Hargrove.

D’Angelo Roy Hargrove エリカ・バドゥ ジャスティン・ロビンソン ロイハーグローブ

 

また、ロイの音色は、音楽に対する深い愛情と情熱を感じさせる、暖かく独特な音で、一発聴けばすぐロイの音だと理解できる。特に、ロイがフリューゲルホルンで演奏するバラードはこの上ない気持ちよさを与えてくれる。ちなみに、フリューゲルのマウスピースはTOKUから譲り受けたマウスピースを使用していたという。

そして、そのサウンドは音楽のジャンルを超え、今も尚多くの人々にインスピレーションを与え続けている。

1997年のBest Latin Jazz Performance、2002年のBest Jazz Instrumental Albumではグラミー賞も受賞している。

 

だが、ロイは何年もの間、薬物に苦しんでいた。

2014年には、コカインの保有により、マンハッタンの刑事裁判所で有罪判決を下されていたという。

 

The Roy Hargrove Quintet – Live at the New Morning, Paris, France, 2010

(動画:YouTube引用)

しかしそんなロイ・ハーグローブの名演奏を紹介したい。

それは2007年7月に行われたパリのニューモーニングでのライブだ。

26分15秒からのStrasbourg St Denisは大変有名な演奏で、ジャズトランペッターの多くは、この曲のロイのソロが脳裏に焼きついただろう。

爆発的な盛り上がりを見せ、ロイのソロが終わった瞬間のオーディエンスの黄色い歓声と指笛、そして、それをかき消すかのように、ジャスティン・ロビンソンは、音数の少ない、完璧と言わざるを得ないような雰囲気を作り、全く新しいソロを展開していく。

これを即興演奏で、生で聞いた側はたまったものではないだろう。アコースティックサウンドで生み出される極上のグルーヴは、いつ聴いてもとても気持ちがいい。

 

(文:濱田真秀)