熊谷ヤスマサが語る「集客の問題」

ジャズをやり始めて24年経つが、至る所で耳にするのが、客が減っているという事。
チャージが高いという人もいるが、同じくらいの価格帯でJ-Popのコンサートや渋谷のクラブが満員なのは容易に想像がつく。
つまり提供してる側の問題。 店の問題、演者の問題、ということになる。 ラーメン屋で例えれば、大して美味く無いのに行列の店もあれば、美味いのに並ばずに入れる店もある。
見せ方次第では行列店にもなり得るという事である。

僕はジャズシーンに必要なのは、とにかく多くの「ジャズライブって何ですか?」って層に、我々の存在を知らせる必要があると思っている。
寿司屋で言えば、回転寿司があり、大衆店があり高級店がある。
圧倒的にハードルが低いのは回転寿司であり、それがキッカケで寿司にハマり最終的に高級店に行ってしまうという人は結構いるのではないだろうか?
今ジャズシーンにおいて、回転寿司に相当する何かを捻り出す必要があると思う。
それをキッカケにディープなジャズクラブへ足を運んでもらうのが狙いだ。

熊谷ヤスマサ

1979年生まれ。茨城県水戸市出身。3歳よりピアノを始める。13歳位からジャズに興味を持ち始め独学でジャズピアノを始める。 15歳の頃浅田光子氏に師事。1998年高校卒業後渡米。Berklee College of Music に入学。2000年に卒業。卒業後すぐニューヨークに移る。Robert Glasper にレッスンを受ける。2003年帰国。帰国後は東京を拠点にライブ活動。2006年、横浜ジャズプロムナードのコンペにてベストプレーヤー賞受賞。高須クリニックのCM曲ではアレンジ、演奏を担当。Benesseのこどもちゃれんじの音楽を担当。2017年より国立音楽大学非常勤講師を務める。

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