「ジャズ・フルート奏者ってどんな人がいるのかわからない」
そうですよね。
ジャズ・フルート奏者人口は少なく、なかなか聴く機会がありません。
しかし、ジャズ・フルートはジャズ・フルートならではの良さがあるんです。
というわけでこんにちは。
Jazz2.0編集部の濱田です。
しかしジャズの世界では、フルートの音を聴く機会がなかなかありません。
だからこそ、ジャズ・フルートを紹介したいと思います。
というのも、ジャズでもフルートの音は非常に馴染み深く感じるからです。
これを機にジャズ・フルートに興味を持っていただける方が増えたら嬉しいです。
それでは参りましょう!
ハービー・マン
1930年4月16日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク ブルックリン区生まれ。
最初はテナー・サックス奏者としてキャリアをスタートさせていたが、アコーディオン奏者マット・マシューズのバンドにてフルートに転向。
1962年の『カミン・ホーム・ベイビー』で一世を風靡し、バップ・フルートの第一人者として活躍。
プロデューサーとしても多くの新人音楽家を育てたり、映画音楽を制作したりと積極的に活動。
ジェレミー・スタイグ
1942年9月23日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク グリニチ・ビレッジ生まれ。
1969年にビル・エヴァンス・ウィズ・ジェレミー・スタイグで発表した名盤『ホワッツ・ニュー』で、シーンに大きなインパクトを与える。
ジャズとロックのジャンルでクロスオーバーし活躍し、後進のジャズ・フルート奏者に大きな影響を与えている。
ヒューバート・ロウズ
1939年11月10日アメリカ合衆国 テキサス州 ヒューストン生まれ。
10代の頃からジャズ・クルセイダーズに参加するなど、頭角を現す。
ジュリアード音楽院卒後、1970年代には、CTIレーベルからジャズとクラシックを融合した『春の祭典』『アフロ・クラシック』などのヒットを次々に飛ばし、グラミー賞に3回ノミネートされるなど、世界的に活躍。
ニューヨークフィルなどに参加するなど、ジャズとクラシックの2つのジャンルでクロスオーバーで活動を展開。
ユセフ・ラティーフ
1920年10月9日アメリカ合衆国 テネシー州 チャタヌーガ生まれ。
テナーサックス、フルート、オーボエ、バンブーフルート等を使いこなすマルチ・リード奏者。
1950年にイスラム教に改宗し、ユセフ・ラティーフと名前を改める。
バップ、モード、アヴァンギャルド、ワールド・ミュージック、クラシックなどが融合した唯一無二の独特の世界観が特徴的。
1987年には『リトル・シンフォニー』でグラミー賞ニュー・エイジ・アルバム部門を受賞。
ローランド・カーク
1935年8月7日アメリカ合衆国 オハイオ州 コロンバス生まれ。
テナーサックスをはじめ、フルート、マンゼロ、ストリッチなど複数の楽器を同時に吹く異色のマルチ・プレイヤー。
息継ぎの無音時間をなくす演奏技法である「循環呼吸」のパイオニア。
盲目でありながら、舞台上での超絶的な即興演奏は、形にとらわれない奔放なスタイルでジャズの伝統をしっかりと踏まえた個性的なミュージシャン。
ジェームス・ムーディ
1925年3月26日アメリカ合衆国 ジョージア州 サバンナ生まれ。
サックスとフルートを演奏するマルチ・プレイヤー。
米軍での任務中にミュージシャンとしての能力を開花し、除隊後にテナー・サックス奏者としてディジー・ガレスピー率いるビッグバンドに参加。
1950年代に入るとフルート演奏の活動を開始し、1960年代には世界中のジャズフェスで欠かすことのできない重要なミュージシャンとして第一線で活躍。
フランク・ウェス
1922年1月4日アメリカ合衆国 ミズーリ州 カンザスシティ生まれ。
テナーサックス、アルトサックス、フルートを吹きこなすマルチ・リード奏者。
1953年よりカウント・ベイシー楽団で活躍。ジャズ・フルートのパイオニア的存在として注目を集める。
ウディ・ハーマン楽団や秋吉敏子ビッグバンド、ディジー・ガレスピー楽団などに参加し、ソリストプレイヤーとして重要な役割をこなす。
ルー・タバキン
1940年3月26日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。
サックスとフルートを演奏するマルチ・プレイヤー。
日本を代表するジャズピアニスト、穐吉敏子の夫。
メイナード・ファガーソン、キャブ・キャロウェイ、サド・ジョーンズ=メル・ルイスの各オーケストラに参加。
その後穐吉敏子と結婚し、共に秋吉敏子=ルー・タバキンビッグバンドを結成。
スイングジャーナル読者投票4年連続1位を獲得したり、ダウンビート国際批評家投票2010年に選出されたりと、世界的に活躍。
ベニー・モウピン
1940年8月29日アメリカ合衆国 ミシガン州 デトロイト生まれ。
ジャズテナー・サックス、バスクラリネット、フルート奏者として活躍。
ハービー・ハンコックのグループであるヘッド・ハンターズやリー・モーガン、ホレス・シルヴァーなどのグループで活躍し、マイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』録音にも参加。
その他、数々の巨匠のグループに参加し、ジャズシーンの中核を担う。
エリック・ドルフィー
1928年6月20日アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス生まれ。
アルト・サックスのほかにフルート、バス・クラリネットを演奏するマルチ・プレイヤーとしても知られている。
トラディショナルなジャズの文脈の中でフリー・ジャズという音楽スタイルを開拓した。
ブッカー・リトルやジョン・コルトレーンとの録音も有名。
ニコール・ミッチェル
1967年2月17日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 シラキュース生まれ。
AACMの元会長でピッツバーグ大学の教授。
2001年にデビューアルバム『Vision Quest with Black Earth Ensemble』を発表し、注目を集める。
2007年に発表した『Black Unstoppable』でパン・アフリカ主義的メッセージを発信し、米国批評家に衝撃を与える。
6年連続でダウンビート誌の批評家投票で選出されるなど、現代のジャズ・フルートシーンを牽引している。
ジェイミー・バウム
アメリカ合衆国 コネチカット州生まれ。
ジャズ演奏、作曲活動のほか、教育者としてジャズ・フルートの普及活動や、異文化間の創造的な活動でも称賛を集めている。
ダウンビートにもたびたび選出されており、2012年には「Rising Star」部門で1位を受賞。
クラシック、ニューミュージック、ブラジル音楽、ラテン音楽などに関わるいくつかのプロジェクトに参加するなど、多様性に満ちた音楽スタイルが特徴的。
ボビー・ハンフリー
1950年4月25日アメリカ合衆国 テキサス州 マーリン生まれ。
ヒューバート・ロウズに師事。
1971年、ブルーノートより初リーダー作『フルート・イン』を発表すると、73年には『ブラックス&ブルース』をリリースし、シーンから脚光を浴びる。
そして1976年にはスティービー・ワンダーの代表作『キー・オブ・ライフ』に収録されている「アナザー・スター」に参加。ポピュラー音楽シーンの名盤に携わる。
サム・モスト
1930年12月16日アメリカ合衆国 ニュー・ジャージー州 アトランティック・シティ生まれ。
最初の偉大なジャズフルート奏者と言われている。
1953年からリーダーグループを率いて活躍すると翌年の1954年のダウンビート誌国際批評家投票のフルート新人部門で第1位を獲得。
1959〜61年にパディ・リッチのコンボで活躍後、1963年にはレッド・ノーボのグループに加入。
まとめ
いかがだったでしょうか。
普段ジャズを聴くけどジャズ・フルートは聴かないなと思ったあなたは是非参考にしてみてください!
それではまたお会いしましょう。
Jazz2.0編集部の濱田でした。