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これだけは聴いておきたいジャズ・ベーシスト特集

これだけは聴いておきたい集 ジャズ・ベーシスト 楽器

「ジャズ・ベーシストってどんな人がいるのかわからない」

ベースは、トランペットやサックスとは違って、バンドのアンサンブルに徹するので、なかなかスポットライトが当たりません。

そのため、楽器の演奏経験がないと、ベースに注目して音楽を聴くということがあまり多くないかと思います。

というわけでこんにちは。

Jazz2.0編集部の濱田です。

濱田
濱田

ジャズ・ベーシストは、ジャズという音楽を構成する上で一番重要といっても過言ではなく、バンド全体のテンポやリズム、コード進行など、あらゆる場面でバンド全体をリードしています。

そして、ジャズ・ベースの魅力はなんといっても、バンド全体を彩る役割を担うことから、ベーシストが違うだけでその音楽スタイルの根幹も変わるところです。

こうした中でも、これからジャズを聴いていく上で、ジャズシーンにおいて欠かせないジャズ・ベーシストを紹介していきます。

それでは参りましょう!

チャールズ・ミンガス

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Charles_Mingus_1976.jpg: Tom Marcello Webster, New York, USAderivative work: Emdee (talk) – Charles_Mingus_1976.jpg, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6582956による

1922年4月22日アメリカ合衆国アリゾナ州ノガレス生まれ。
ジャズ・ベースの巨人として、多くのジャズファンから愛されている。
1940年代にデビューを果たし、1956年に録音した『直立猿人』で世界のジャズシーンに衝撃を与える。
人種差別に対する怒りをこめた戦闘的な作品などが有名。
デューク・エリントンの影響を受けている。

Charles Mingus – Moanin'

ロン・カーター

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Laura Manchinu (aka La Manchù) – ron carter____________________Miles smiles, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5127652による

1937年5月4日アメリカ合衆国ミシガン州ファーンデール生まれ。
1963年から1968年までマイルス・デイヴィス・グループに在籍し、知的な奏法と完璧な技巧のスタイルを確立し、ジャズ界屈指のベース奏者となる。
“ジャズ・ベースの神様”と称されるなど、サイドメンとしての能力が高く評価され、ジャズに限らずクラシックやボサ・ノヴァなどといった様々なジャンルにも参加している。

サントリーウィスキーホワイトCM ロン・カーター

スコット・ラファロ

1936年4月3日アメリカ合衆国ニュー・ジャージー州ニューアーク生まれ。
ビル・エヴァンス・トリオのメンバーとして、ジャズの不朽の名盤である『Waltz for Debby』『Sunday At The Village Vanguard』に参加するが、直後に交通事故で25歳という若さでこの世を去ってしまう。
そのため、エヴァンスをはじめ、多くのミュージシャンにとって非常に衝撃を与えたアーティストとなった。
チェット・ベイカー、パーシー・ヒース、ベニー・グッドマン、スタンゲッツなどと共演。

Scott LaFaro Live Performance Video 1958 – 2 Songs, Best Quality Sound

ジャコ・パストリアス

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イタリア語版ウィキペディアのPino alpinoさん – 投稿者自身による作品Transferred from Italian Wikipeda., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=762107による

1951年12月1日アメリカ合衆国ペンシルベニア州リーズバーグ生まれ。
ジャズ・フュージョンのエレクトリックベースで活躍し、その革新的なテクニックと、斬新な即興性は多くの音楽ファンを虜にした。
フレットレス・ベースを用いて、バンドアンサンブルの中でも花形楽器のような演奏スタイルを確立。
リーダーバンドをはじめ、ウェザー・リポートの参加も有名。

Jaco Pastorius – Soul Intro/The Chicken

ヴィクター・ウッテン

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Jason Mouratides from San Diego, USA – Victor Wooten, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3903754による

1964年9月11日アメリカ合衆国アイダホ州マウンテン・ホーム生まれ。
ジャコ・パストリアスが引き合いに出されるほどの超絶技巧なテクニックとグルーヴ感の持ち主。
幾度のグラミー賞、そして世界ツアーなどを行うなど、ブラックミュージック界のスターとして今日も活躍している。

Victor Wooten – Isn't She Lovely

ポール・チェンバース

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Intromusic11 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17992583による

1935年4月アメリカ合衆国ピッツバーグ生まれ、デトロイト育ち。
10代からデトロイトで演奏していたが、最初はベースではなくチューバなどの管楽器を学んでいた。
55年にマイルス・デイヴィス・クインテットに抜擢され、活躍。
自身のリーダー作も『ベース・オン・トップ』など数作をブルーノート・レコードに残している。

Paul Chambers Quartet – Dear Old Stockholm

ゲイリー・ピーコック

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Olivier Bruchez Lausanne, Switzerland – https://www.flickr.com/photos/bruchez/103420889/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5103002による

1935年5月12日アメリカ合衆国アイダホ州バーリー生まれ。
キース・ジャレットのスタンダード・トリオのベーシストとして名声を確立。
ドン・チェリーやアルバート・アイラーなどのグループにも参加しており、前衛的なジャズシーンで世界的に活躍。
ユニークで独特なサウンドとスタイルは区分されにくく、それこそがピーコックの魅力でもある。

Acoustic Bass by Gary Peacock – Part 1

チャーリー・ヘイデン

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Peximus, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1498305による

1937年8月6日アメリカ合衆国アイオワ州シェナンドア生まれ。
58年にオーネット・コールマンのグループに参加。
69年にリベレイション・ミュージック・オーケストラを結成。
ベーシストであると同時に、優れたオルガナイザー&バンド・リーダー。自身のカルテット・ウエストをはじめ、パット・メセニーとのデュオ録音など多彩な活動で知られる。
ソングライターとしても有名。代表曲は「ファースト・ソング」。

Charlie Haden Quartet West – First Song

マーカス・ミラー

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Nikita – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2134689による

1959年6月14日アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区生まれ。
第44回グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞」受賞。
スラップ奏法による力強い演奏と歌声のようなスライドビブラートが特徴的な、ジャズフュージョンを代表するベーシスト。
プロデューサー、作曲家、編曲家としても活躍し、ヒットアルバムや映画音楽、CM曲なども手掛ける。

The Marcus Miller Project -Run For Cover- LIVE UNDER THE SKY '91

スタンリー・クラーク

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オリジナルのアップロード者は英語版ウィキペディアのMind mealさん – en.wikipedia からコモンズに Mind_meal が移動されました。, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3868288による

1959年6月14日アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区生まれ。
ホレス・シルヴァー、スタン・ゲッツといったジャズ・ジャイアンツとの共演を経て、チック・コリアとのバンド「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を結成して、注目を集める。
その後、『スクール・デイズ』をはじめとするリーダー・アルバムで、フュージョン界屈指のベーシストとして世界的に活躍。
そのほか、ジョージ・デュークと結成した“クラーク~デューク・プロジェクト”や映画音楽としてのキャリアも広く知られている。

Stanley Clarke bass solo #1 live

レイ・ブラウン

Milt Jackson and Ray Brown, New York, between 1946 and 1948 (William P. Gottlieb 04461).jpg
ウイリアム・ゴッドリーブ – http://lcweb2.loc.gov/diglib/ihas/loc.natlib.gottlieb.04461/enlarge.html?page=1&section=ver01&size=1024&from=, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11305081による

1926年10月13日アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。
オスカー・ピーターソン、ミルト・ジャクソンとの共演作をはじめ、モダン・ジャズ・カルテットへの参加、チャーリー・パーカー、バド・パウエル、デューク・エリントンとの共演など、数々の名盤でベースを弾き倒し、世界屈指のジャズ・ベーシストとしてジャズ史を支え続けてきた。
その確実なベースラインとホットで太いサウンドは、数多くのミュージシャンに影響を与えた。

Ray Brown & Friends – Now's The Time

パーシー・ヒース

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Tom Marcello Webster, New York, USA – Percy Heath – pizzicato crop, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3856483による

1923年4月30日アメリカ合衆国ノース・カロライナ州ウィルミントン生まれ。
クラリネット奏者の父、教会の合唱隊に所属する母のもとで生まれ、テナーサックス奏者のジミー・ヒース、ドラマーのアルバート・ヒースを兄弟に持つ。
ディジー・ガレスピーのバンドに参加した後、モダン・ジャズ・カルテットに長年参加。
そのほか、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、ルース・ブラウン、ウェス・モンゴメリーなどの巨匠と共演し、数多くの名盤を残している。

Percy Heath

ジミー・ギャリソン

ジミー・ギャリソンのベース - 奄美のCD屋サウンズパル

1934年3月3日アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ生まれ。
ビル・エヴァンス、ケニー・ドーハム、レニー・トリスターノ、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーンのサイドマンとして活躍。
特に、ジョン・コルトレーンのバンドでは、マッコイ・タイナー、エルビン・ジョーンズらと、ジョン・コルトレーンの黄金カルテットを結成し、数々の名演を作り上げてきたことで広く知られている。

Jimmy Garrison's bass solo on "Impressions"

ジミー・ブラントン

The legendary bassist Jimmy Blanton(3) | SugarfootStomp

1918年10月5日アメリカ合衆国テネシー州チャタヌーガ生まれ。
1939年に21歳でデューク・エリントンのバンドに参加すると、デューク・エリントンに認められ、ピアノとベースのデュオでの作品も残している。
23歳の若さで先天性結核が原因でこの世をさるが、レイ・ブラウンをはじめその後の多くのベーシストに多大なる影響を与えた。

Duke Ellington , Jimmy Blanton – PITTER PANTHER PATTER

デイヴ・ホランド

デイヴ・ホランド - OVNI| オヴニー・パリの新聞

1946年10月1日イギリス ウォルヴァーハンプトン生まれ。
マイルス・デイヴィスバンドに参加し、『イン・ア・サイレント・ウェイ』や『ビッチェズ・ブリュー』といった名盤に参加。
そのほか、チック・コリア、スタン・ゲッツ、セロニアス・モンクといった巨匠と共演しており、バンド全体を持ち上げるあたたかい音色が特徴的。
2006年、第48回グラミー賞において最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバムを受賞。

Mr. PC- Dave Holland Solo

サム・ジョーンズ

9人のベーシスト6 ~サム・ジョーンズ~: Jazz Bass Player 権上康志

1924年11月12日アメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビル生まれ。
ケニー・ドーハム、イリノイ・ジャケーとの共演を経て、ディジー・ガレスピーのバンドに参加。
その後、キャノンボール・アダレイのグループで頭角を現す。
その後、オスカー・ピーターソン、バリー・ハリスやシダー・ウォルトンのグループなどでも活躍。
その非常に強いタッチから繰り出されるベースラインは、数々の名演をリードした。

Del Sasser

エディ・ゴメス

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Mborda.m – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10519257による

1944年10月4日プエルトリコのサン・フアン プエルトリコ、サン・フアン サントゥルセ生まれ。
ジェリー・マリガンのバンドに参加していたエディ・ゴメスの演奏を聴いたピアニストのビル・エヴァンスに見出され、ビル・エヴァンスのトリオで合計11年過ごしたことで世界的に有名。
マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ディジー・ガレスピー、チック・コリア、ハービー・ハンコックといった巨匠との共演も広く知られている。

Eddie Gomez Trio – All Blues

クリスチャン・マクブライド

Bassist Christian McBride.jpg
Brian Callahan – https://www.flickr.com/photos/shinsanbc/3898914504/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8122757による

1972年5月31日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。
ジュリアード音楽院在学中にフレディ・ハバードのバンドに起用され頭角を表す。
以降、チック・コリア、パット・メセニーなどのグループで活躍しサイドマンとして参加したアルバムは300枚以上にのぼり、これまでにグラミー賞を4度受賞している。
スティングやチャカ・カーンなど、さまざまなジャンルのアーティストとの共演でも注目を集め、世界屈指のベーシストとして現在も世界の音楽シーンの第一線で活躍中。

Christian McBride Trio 'Fried Pies' | Live Studio Session

オスカー・ペティフォード

ウイリアム・ゴッドリーブ – This image is available from the United States Library of Congress’s Music Divisionunder the digital ID gottlieb.02441.This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing for more information., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11098916による

1922年9月30日アメリカ合衆国オクラホマ州オクモルギー生まれ。
「モダン・ベースの父」と言われている。
チャーリー・バネット、ロイ・エルドリッチ、ディジー・ガレスピーらの楽団を経て、デューク・エリントン楽団で活躍。
1949年にはウディー・ハーマン楽団で演奏し1950年代は自身のバンドで活動。
リーダーとしてキャノンボール・アダレイを発掘したことでも知られている。

All The Things You Are – Oscar Pettiford

まとめ

いかがだったでしょうか。

数々のジャズ・ベーシストを紹介しましたが、もしこの記事をきっかけにジャズ・ベーシストに興味を持っていただけたら嬉しいです。

それでは!

Jazz2.0編集部の濱田でした。