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これだけは聴いておきたいジャズ・ドラム特集

drum これだけは聴いておきたい集 ジャズ・ドラム 楽器

「ジャズ・ドラマーってどんな人がいるのかわからない」

ジャズ・ドラムは見てるだけでもカッコいいですし、その迫力ある演奏はバンド全体の音楽を盛り上げます。

しかし、ジャズドラムに興味はあっても、何から聞けばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?

というわけでこんにちは。

Jazz2.0編集部の濱田です。

濱田
濱田

僕もジャズを聴き始めた時は、ジャズ・ドラマーをあまり知りませんでした。
しかし、ジャズ・ドラマーを知ったことで、ジャズの聴き方が変わってよりジャズを聴く度に面白さが倍増するんです。

ジャズ・ドラムは、ジャズという音楽のテンポや音量、雰囲気など、バンド全体を支える影の主役で、ドラマーによってその音楽のスタイルがガラリと変わります。

というわけで、これからジャズを聴いていく上で、ジャズシーンにおいて欠かせないジャズ・ベーシストを紹介していきます。

それでは参りましょう!

アート・ブレイキー

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Roland Godefroy – 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1859004による

1919年10月11日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ生まれ。
名ジャズバンド、アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズのリーダーを35年間にわたって務め、数多くのスーパー・スターを輩出。
「ナイアガラ・ロール」と呼ばれる特徴的なドラミング奏法で知られているだけでなく、ポリリズムを駆使したドラミングや、野生的なビートなど、その技術やカリスマ性は、モダン・ジャズ最大のドラマーと評されている。
『モーニン』をはじめ、『チュニジアの夜』『ライク・サムワン・イン・ラブ』などの名曲も多数手がけているジャズの巨匠。

Moanin' ~モーニン~

マックス・ローチ

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オランダ語版ウィキペディアのAlbert Kokさん(Original text: albert kok) – nl.wikipedia からコモンズに移動されました。(Original text: Jazz club Holland around 1979), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2579413による

1924年1月10日アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれ。
モダンジャズを代表するドラマーのひとりであり、ディジー・ガレスピーやチャーりー・パーカーとの共演や、クリフォード・ブラウンとのバンドは特に有名。
リズム楽器でありながら、メロディが聞こえてくるようなドラミンングが特徴的で、表現力豊かなドラマー。
1966年のアルバム『限りなきドラム』は、全6曲のうち3曲がローチのドラム演奏のみであり、モダンジャズドラムの全てがつまっていると言っても過言ではない。

Max Roach: Drum Solo: "The Third Eye"

エルヴィン・ジョーンズ

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Tom Marcello Webster, New York, USA – Elvin Jones, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3917906による

1927年9月9日アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。
ピアノ奏者ハンクジョーンズ、トランペット奏者サドジョーンズを兄にもつ。
リズムのとり方や拍の割り方など独自の理論に基づいた複雑なドラミングが特徴的。
ジョン・コルトレーンのカルテットの参加で一世を風靡し、ウェイン・ショーターやジョー・ヘンダーソン、グラント・グリーン、マッコイ・タイナーなどの作品にも参加している。

Elvin Jones Jazz Machine – Vienna 1991

ジミー・コブ

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Tom Beetz @ http://home.hetnet.nl/~tbeetz/index.html – Jimmy Cobb, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3915282による

1929年1月20日アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身。
モード・ジャズを確立した歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』のレコーディングに参加。
ウィントン・ケリー、ウェス・モンゴメリー、キャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーンらと共演。
フロントマンを活かすシンプルで安定的なドラミングで、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバースとのリズム隊はジャズファンの間で評価が高い。
2020年5月24日肺がんにより逝去。91歳であった。

Jimmy Cobb's So What Band – All Blues – Bridgestone Music Festival '09

トニー・ウィリアムス

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1945年12月12日アメリカ合衆国シカゴ生まれ。
マイルス・デイヴィスの第二期黄金クインテットのメンバーとして活躍。
その後、ハンク・ジョーンズ、ロン・カーターとの「グレート・ジャズ・トリオ」、ハービー・ハンコックらとの「V.S.O.P.クインテット」といったグループのほか、スタン・ゲッツ、ソニー・スティット、ドン・プーレン、ミシェル・ペトルチアーニ、セシル・テイラーらと共演。
高速の4ビートを得意としていて、その自由で独創的なドラミングは唯一無二。

Tony Williams Quintet – NY Live 1989. Part 1 of 2

ケニー・クラーク

Finale Internationaal Jazz Festival Loosdrecht, drummer Kenny Clarke, Bestanddeelnr 924-7968.jpg
Punt / Anefo – http://proxy.handle.net/10648/abc92120-d0b4-102d-bcf8-003048976d84, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=66523889による

1914年1月9日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ生まれ。
ニューヨークのジャズ・クラブ「ミントンズ・プレイハウス」のハウス・ドラマーとしてビバップ・ドラミングの基礎をつくり上げた。
チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクとも共演。
バスドラムの使い方など、ドラムという楽器の新たな可能性を見出した。
クロックの愛称で親しまれ、また後年にはリアカット・アリ・サラームとしても知られた。

Drums Kenny Clarke.wmv

スティーヴ・ガッド

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Mike Park Flickr name: lbsmsp – Steve Gadd, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3877819による

1945年4月9日アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。
ジャズフュージョンを中心に活動しているが、スティーヴィー・ワンダーやポール・マッカートニー、ポール・サイモン、エリック・クラプトンなどジャズからフュージョン、ロック、R&Bといった幅広いジャンルで活躍している。
そのグルーヴ感と、卓越した技術は、Gaddという名前から、ドラムの神様(God)という愛称で親しまれることも。

Steve Gadd – drum solo

チコ・ハミルトン

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Professor Bop – JAZZ: Chico Hamilton 2, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3877891による

1921年9月21日アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
ウエストコーストジャズシーンの中、数少ないアフロ・アメリカンとしても、個性的なドラマーとしても特有の存在感を放つ。
学生時代から、チャールズ・ミンガス、イリノイ・ジャケー、デクスター・ゴードンらとのバンドを経験し、ライオネル・ハンプトン、レスター・ヤング、カウント・ベイシーなど、数々のグループで活躍した。
彼自身のバンドからは、ジム・ホール、エリック・ドルフィー、チャールズ・ロイドなど著名なアーティストを何人も輩出した。

Chico Hamilton Quintet – Blue Sands

バディ・リッチ

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ウイリアム・ゴッドリーブ – This image is available from the United States Library of Congress’s Music Divisionunder the digital ID gottlieb.14811.This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing for more information., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15646661による

1917年9月30日アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン生まれ。
圧倒的な手数と正確なリズムキープ、さらにはバディリッチならではの個性的な表現力まであわせ持つ、ビッグバンドジャズのドラマー。
非常に細かく刻んだ音符を、速く正確に、しかも長時間叩き続けるという超絶技巧を得意とし、グルーブ感を損なわないドラム・プレイが特徴的。
バンドリーダーとしても活躍しており、彼のバンドは数多くのアーティストに影響を与えている。

BUDDY RICH IMPOSSIBLE DRUM SOLO *HQ*

ポール・モチアン

Joe Lovano, Paul Motian, and Bill Frisell in Rome
By Marco Tambara – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10190094

1931年3月25日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。
セロニアス・モンクやレニー・トリスターノらと共演した後、59年にビル・エヴァンス・トリオに参加。ビル・エヴァンス、スコット・ラファロとともに“リバーサイド4部作”と言われる4枚の名盤を発表。
その後ピアニスト、キース・ジャレットのグループに参加。
その繊細で美しいドラミングは、多くのジャズファンを虜にした。

Paul Motian Quintet 1995 Stella By Starlight

ロイ・ヘインズ

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Professor Bop – JAZZ: Roy Haynes – Carnegie Hall Concert 2007 #2, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3878098による

1925年3月13日アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストン生まれ。
90歳を超えてなおドラムを叩き続けている伝説のドラマー。
チャーリー・パーカーのグループで活躍したロイは、2020年には95歳を迎える。
その他、ビリー・ホリデイ、エラ、フィッツジェラルド、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、チック・コリア、パット・メセニーをはじめとする数々の巨匠と共に活動を共にする。
そのドラミングは、100年以上あるジャズの歴史の大半を支え続けている。

Roy Haynes Trio 2009 (HD)

ジョー・ジョーンズ

File:Jo Jones.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/File:Jo_Jones.jpg

1911年10月7日アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ生まれ。
パパ・ジョー・ジョーンズの愛称で親しまれている、ジョー・ジョーンズは、カウント・ベイシー楽団初期のリズムセクション「オール・アメリカン・リズム・セクション」の一員として活躍。
シンプルかつ正確なプレイスタイル、そして以前までジャズでは、タイムキープの役割がバスドラムだったドラミングスタイルを、ハイハットに変えたことは、その後のビッグバンドにおけるジャズ・ドラミングの基礎となった。

Jo Jones, a magician on drums, in Caravan

シェリー・マン

シェリー・マン、c。 1946年12月
By William P. Gottlieb – This image is available from the United States Library of Congress’s Music Divisionunder the digital ID gottlieb.05991.This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing for more information., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11107771

1920年6月11日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク生まれ。
ウエスト・コーストを中心に盛り上がっていたクール・ジャズ・ムーヴメントの中心的人物で、ロサンジェルスにおけるシーンを代表するジャズ・ドラマー。
クール・ジャズのほか、ディキシーランド、スウィング、ビバップ、アバンギャルド、フュージョンなど様々なジャンルを叩きこなした。
代表曲は『マイ・フェア・レディ』。

Shelly Manne & His Men: Speak Low – 1962

ジャック・ディジョネット

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Ric Brooks Knoxville, USA – Jack DeJohnette Bijou 2006, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3871234による

1942年8月9日アメリカ合衆国 イリノイ州生まれ。
トニー・ウィリアムスの後任としてマイルス・デイヴィス・グループに抜擢され、 『ビッチェズ・ブリュー』や『オン・ザ・コーナー』などの歴史的名盤で演奏。
その後、チック・コリアのレコーディングに参加。
ビバップ、ワールド・ミュージック、R&Bといった様々なジャンルを叩きこなし、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー、ジョン・スコフィールドら、ジャズ界のトップ・アーティスト達の活動を支えるファースト・コール・ドラマーとしても活躍。

Jack DeJohnette: One of the most exciting Drum Solos with Keith Jarrett: Woody'n You

ジーン・クルーパ

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1909年1月15日アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ生まれ。
ベニーグッドマン楽団にて、スィングジャズのスターとして活躍した伝説的なスター・ドラマー。
ベニーグッドマン楽団後は自らのジーン・クルーパ楽団を設立し多くの若手ミュージシャンを育て、その後の音楽シーンに大きな影響を与えた。
また、現代のドラム・キットの形式にも影響を与えており、「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」では第7位。

Gene Krupa: Swing Swing Swing

アート・テイラー

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By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=50156980

1929年4月6日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク生まれ。
ハード・バップやジャズの完成に貢献するといった重要な役割を担った名ドラマー。
セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ケニー・バレルといった数多くの巨匠と共演。
代表的なサイドマンとしてのアルバムは、マイルス・デイビスの「Miles Ahead」、ジョン・コルトレーンの「Lush Life」、デクスター・ゴードンの「One Flight Up」、ジャッキー・マクリーンの「swing swang, swingin」などがあげられる。

Art Taylor: Second Balcony Jump

ブライアン・ブレイド

Blade at the 2014 Monterey Jazz Festival
By Dbeck03 – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=39587385

1970年7月25日アメリカ合衆国 ルイジアナ州 シュリーブポート生まれ。
ジョシュア・レッドマンやケニー・ギャレットのバンドにて頭角を現すと、自己のグループ「ブライアン・ブレイド・フェロウシップ」を結成し、ブルーノートよりアルバムを発表。 
また、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、デヴィッド・サンボーンとの共演をはじめ、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディランといったポップ界のレジェンドをはじめとする数多くのライブやレコーディングに参加し、そのドラミングはジャズという垣根を超えてファンに届けている。

Brian Blade & The Fellowship Band – Full Performance (Live on KEXP)

フィリー・ジョー・ジョーンズ

Jones, c. 1970
By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=33255824

1923年7月15日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。
1947年、ディジー・ガレスビー、チャーリー・パーカーらと共演を果たすと、マイルス・デイビス・クインテットに参加。
その後、ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンス、ソニー・ロリンズ、ハンク・モブレーらとの共演をはじめ多くのリーダー作も発表し、ハードバップを代表するドラマーとしての地位を確立。

Philly Joe Jones

ラシッド・アリ

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By Bogdan Dimitriu @ Dotro Bucharest, Romania – Rashied Ali, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3901971

1933年7月1日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。
音楽一家で育ち、フィリー・ジョー・ジョーンズに師事。
1965年にジョン・コルトレーンに起用され、その後フリージャズ期のコルトレーンを支えたことで広く知られる。
そのほかアヴァンギャルドのドラミングで前衛的なジャズシーンで活躍。

Rashied Ali Quartet "Leo" live 1972

ルイ・ヘイズ

Hayes in 1971
By Helmut Montag – Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3649319

1937年5月31日アメリカ合衆国 ミシガン州 デトロイト生まれ。
ワーリツァー音楽学校を卒業後、15歳でプロデビュー。
ホレス・シルヴァー・クインテットのレギュラー・ドラマーとして活動後、キャノンボール・アダレイ・クインテットに加入。
その後、オスカー・ピーターソン・トリオに参加するなど、トップ・ドラマーとしてのキャリアを積み上げる。
そのほか、ジョン・コルトレーン、フレディー・ハバードなどといった巨匠とも共演。

LOUIS HAYES & THE CANNONBALL ADDERLEY LEGACY BAND

まとめ

いかがだったでしょうか。

数々のジャズ・ドラマーを紹介しましたが、もしこの記事をきっかけにジャズ・ドラマーに興味を持っていただけたら嬉しいです。

それでは!

Jazz2.0編集部の濱田でした。