Musician

これだけは聴いておきたいジャズ・オルガン特集

Organ オルガン ジャズ・オルガン 楽器

「ジャズ・オルガンってどんな人がいるのかわからない」

僕もジャズを聴き始めたときはそんな感じでした。

なぜなら、オルガンが入ったジャズの演奏はなかなか珍しく、ジャズオルガン奏者がそもそもトランペットやサックスなどの他の楽器に比べて、少ないからです。

というわけでこんにちは。

Jazz2.0編集部の濱田です。

濱田
濱田

ジャズ・オルガンって一度聴くと止まらない独特の中毒性があります。
というのも、温かくて太くて包み込まれるような音色に加え、同じ鍵盤楽器の中でも歌心を感じることができる楽器だからです。

というわけで今回は、そんなジャズ・オルガン奏者の中でも、ジャズシーンで大きな影響を与えたミュージシャンを紹介します。

それでは参りましょう!

ジミー・スミス

Jimmy Oscar Smith Hammond.JPG
Hammondite – 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4682723による

1928年12月8日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 リーズバーグ生まれ。

ジャズ・オルガンといえばジミー・スミスと呼ばれるほど、ジャズ・オルガンのパイオニア。
ピアニストだったジミー・スミスは、1951年にハモンド・オルガンの演奏をはじめる。
ブルー・ノート、ヴァーヴといった名門レーベルから数々の名盤を残し、後進ジャズ・オルガン奏者に大きな影響を与える。弟子のジャック・マクダフ、ジミー・マクグリフは、ジャズ・オルガニストとしての名声を確立している。

その演奏スタイルは、ソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズといったスタイルを拡張させたことでも広く知られている。

Jimmy Smith – Midnight Special

ラリー・ヤング

Larry Young (musician).gif
By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=52821177

1940年10月7日アメリカ合衆国 ニュー・ジャージー州 ニューアーク生まれ。

ソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズといった音楽スタイルのジミー・スミスとは対照的なモーダル・ジャズの先駆者として知られるが、その実ソウル・ジャズも手懸けた。

こうした音楽スタイルの影響もあり、“オルガンのコルトレーン”との異名も持っている。

また、マイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』にも参加したり、ジミ・ヘンドリックスとの共演によりロック・シーンをはじめとする多様なジャンルで、広く知られる。

Tyrone (Remastered)

ジョーイ・デフランセスコ

Oran.jpgのJoey DeFrancesco
By Gloria DeFrancesco – https://www.flickr.com/photos/120795777@N08/13245613115/sizes/o/, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=52423289

1971年4月10日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 スプリングフィールド生まれ。
オルガンの他、トランペット、ヴォーカリストとしても活躍。
ジャズ音楽一家に生まれ、4歳からオルガンを始め、10歳でフィラデルフィアのバンドで演奏。
ウィンストン・マルサリスとB.B.キングのオープニング・ショーにも参加するなど、10代で経験を積み、16歳でコロムビアと契約。
1989年に『オール・オブ・ミー』でアルバム・デビュー。
マイルス・デイヴィス、デヴィッド・サンボーン、ジョン・マクラフリンとの共演のほか、映画音楽プロデュースでも活躍したり、2010年のグラミー賞ノミネートなど世界のトップアーティストとして幅広く活躍。

ONE HUNDRED WAYS- Joey DeFrancescoTrio

ジャック・マクダフ

Jack McDuff photo.jpg
By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=53045268

1926年9月17日アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。

いわゆるストレートアヘッドなジャズとは一線を画す、ソウルフル&ファンキーなグルーヴを身に付けたストリート・ジャズ、ソウル・ジャズといった音楽スタイルの代表的なミュージシャンの一人。

プレスティッジ・レコードと契約し、バンド・リーダーとして、グラント・グリーンやジョージ・ベンソンといったミュージシャンを輩出。

Jack McDuff ‎– Screamin' ( Full Album )

ドクター・ロニー・スミス

Smith in New York City, December 24, 2007
By The original uploader was Mind meal at English Wikipedia. – Transferred from en.wikipedia to Commons by Gfsas., CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6924283

1942年7月3日アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク生まれ。
頭にターバンを巻いたスタイルで独特な存在感を放つ。

1960年代にジョージ・ベンソン・カルテットのメンバーとして頭角を表すと、67年にはルー・ドナルドソンの大ヒット『アリゲイター・ブーガルー』に参加。
1960年代後半から1970年代前半にかけてはブルーノート・レーベルから『シンク!』『ドライヴス』など数々のリーダー作を放ち、1970年代後年にはいくつもの楽曲がR&Bやヒップホップにサンプリングされたことで次世代からのリスペクトを高めるなど、幅広い層のリスナーを虜にしている。

Hammond XK5 – Dr. Lonnie Smith – 2016 Summer NAMM / Nashville

シャーリー・スコット

Shirley Scott.jpg
By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=50351409

1934年3月14日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。

1956年-60年エディ・ロックジョー・デイヴィスのグループ参加して脚光をあびると、1958年から自己のトリオを結成し、プレスティッジに吹き込む。
リーダーアルバムはこれまでに50枚を超える。

「ミスターT」や「ザ・シュガー・マン」の愛称でも知られるテナー・サクソフォン奏者のスタンレー・タレンタイン共演し結婚する。その後離婚。

女性オルガン奏者の先駆者として知られ、オルガン・ジャズの女王という異名をも持つ。

Shirley Scott Trio (w Harold Vick on tenor) – Don't Look Back – 1976 (Live video)

リチャード・グルーヴ・ホームズ

Richard "Groove" Holmes | ディスコグラフィー | Discogs

1931年5月2日アメリカ合衆国 ニュー・ジャージー州 カムデン生まれ。

ジミー・スミスやジミー・マクグリフといったオルガン・ジャズの巨匠に並ぶ、ソウル色の濃いバップ・オルガニスト。

滑らかにスウィングするサウンドには、彼の地元のフィリー・ソウルの要素が多分に含まれ、そこから派生して繊細な名バラードも次々と生み出された。
1965年には「ミスティ」で、大きなヒットも記録している。

また、イギリスでアシッド・ジャズ・ブームが起こり、多くのミュージシャンたちがリチャード・グルーヴ・ホームズを再評価するムーブメントも生まれた。

Richard 'Groove' Holmes – Groovin' For Mr. G. (1971)

ジョニー・ハモンド

Smith in the 1970s
By Source (WP:NFCC#4), Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=58486005

1933年12月16日アメリカ合衆国 ケンタッキー州 ルイビル生まれ。

ハモンドB-3オルガンの有名な奏者であり、ニックネームとして「ハモンド」を獲得。

15歳でプロ入りし、18歳でサックス奏者ジミー・ヒルズレイのグループに参加。
その後オルガンに転向し、1950年代の半ばクリス・コロンバス楽団で演奏し頭角を表す。

その後、プレスティッジ・レコードの多くのアルバムに参加し、リーダー作も数多く残す。

その後、CTI・レーベルと専属契約をし、71年にはKUDOにも録音。
多くのリーダー作を残す。

Johnny Hammond – Tell Me What To Do (1975)

ジミー・マクグリフ

McGriff at Organ Summit, Toronto, 2004
By Atael Weissman – Jimmy McGriff, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3975591

1936年4月3日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア ジャーマンタウン生まれ。

ピアニストの父、ドラマーの兄を持つ音楽一家で育つ。

幼い頃にはベースを弾いていたが、ジミー・スミスに大きく影響され、オルガンに転向。その後、ジミー・スミス以後の最も注目すべきジャズ・オルガニストとしてジャズ・シーンに大きな影響を与える。

1960年代半ば頃からSoild State・レーベルに曲を次々と録音してその地位を確立。代表作は「ザ・ワーム」「ムーングロウ」など。

Jimmy McGriff Trio 1965 (Live Video)

ジョン・パットン

Big John Patton - Blue Note Records
http://www.bluenote.com/artist/big-john-patton/

1935年7月12日アメリカ合衆国 ミズーリ州 カンザスシティ生まれ。

ハード・バップおよびソウル・ジャズのジャンルで活躍したオルガニスト。

ロイド・プライス楽団への参加を経て、ブルー・ノート・レーベルに積極的に録音を行ない、グラント・グリーンやルー・ドナルドソン、ジョン・ゾーンとレコーディングおよび共演。

ソウル・ジャズやファンクにモーダルやフリーの要素を取り入れた音楽スタイルで、ギターのグラント・グリーン、ドラマーのベン・ディクソンと結成したオルガントリオは、ソウル・ジャズの分野で最も強い影響力を持った。

Big John Patton "Funky Mama" Live on BBC2

ベビーフェイス・ウィレット

Baby Face Willette Face To Face Blue Note web optimised 740 with Francis Wolff Mosaic Images Credit

1933年9月11日アメリカ合衆国生まれ。

アーカンソー州のリトルロックなのか、それともルイジアナ州のニューオリンズなのか未だ定かではないが、ニューオリンズの説が濃厚。

ジミー・スミス、ジャック・マクダフ、ジミー・マクグリフとともに、ソウル・ジャズ、オルガン・ジャズの代表格とされている。

聖職者である父親、宣教師である母親を持ち、ゴスペルをルーツに持つ。

ブルーノート・レコードに録音を残すものの、プロの美容師としても活躍していたが、倹しい生活が原因でシカゴに戻らざるを得なく、37歳の時に同地で夭折。

Baby Face Willette 01."Swingin' at Sugar Ray's"

チャールズ・アーランド

Charles Earland, 1983
By Source, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=37083296

1941年5月24日アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア生まれ。

10代の時にはすでにジミー・マクグリフのバンドでサックスを吹くほど頭角を表していたが、マクグリフに影響されオルガンに転向。
その後、ルー・ドナルドソンのバンドに参加し、オルガニストとしての地位を確立。

1978年には楽曲「Let The Music Play」でディスコ・クラブシーンに大ヒットを記録。
米国のチャートで5週間続き、英国のシングルチャートで46位に輝いた。

その後、コロムビア・レコードにてビルボードR&Bチャートヒットを数回記録するなど、世界的に活躍。

Charles Earland – More Today Than Yesterday

まとめ

いかがだったでしょうか。

数々のジャズ・オルガン奏者を紹介しましたが、もしこの記事をきっかけにジャズ・ドラマーに興味を持っていただけたら嬉しいです。

それでは!

Jazz2.0編集部の濱田でした。