「ジャズってレトロな雰囲気があるけど、どんな歴史があるの?」
「ジャズの発祥の地ってどこ?」

普段から飲食店やオフィスなど、様々な場面で耳にするジャズですが
「聴いたことはあるけど詳しくない」
という方が多いのではないでしょうか。

しかし、ジャズの歴史を知ることで、これからジャズを聴くときに10倍、いや100倍楽しく聴けます。笑
私の場合、耳が寂しくなったときのお供として、ジャズが大活躍中です!

というわけでこんにちは。
Jazz2.0編集部の濱田です。

濱田
普段、私はジャズトランペット奏者として都内で活動しています。
そんな私が今回はジャズの歴史を解説していきます!

ジャズは100年以上も歴史がある音楽で、ジャズの歴史がわかるとアメリカの歴史を知ることができます。
ということで、ジャズの歴史について深堀していきます。

それでは参りましょう!

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ジャズの誕生

people holding musical instruments while standing on street during nighttime
ジャズ発祥の地、ニューオリンズ

ジャズの発祥はアメリカのニューオリンズ

ジャズの発祥の地はニューオリンズといわれています。

ニューオリンズは、1718年にフランス人によって開拓され、その後スペイン領になったあと再びフランス領となり、1803年にアメリカ領になるといった複雑な歴史があります
さらに港町ということもあり、19世紀にはアメリカ人だけでなく、フランス人、スペイン人、イギリス人、そして、アフリカから連れてこられた黒人奴隷といった様々な人種が混在していました。

こうした背景から、ニューオリンズは多種多様な文化で溢れアメリカ政府公認の娼館がある唯一の歓楽都市でもあるニューオリンズでは、新しい音楽が生まれやすい性質を持った場所でした。

アメリカの人種差別

ジャズは、当時のアメリカの人種差別を抜きに生まれることはありませんでした。

人間の平等、人種差別の撤廃を唱えたアメリカにありながら、19世紀初頭のニューオリンズは、奴隷売買の中心地として栄えていました。
そしてニューオリンズには、アメリカ南部の地域から多くの黒人奴隷が連れてこられました。
こうした背景から、労働の時に歌うワークソング、ブルース、宗教的な内容を持つ黒人霊歌といったジャズの誕生に欠かせない文化がニューオリンズに持ち込まれました

クレオールと呼ばれる人種の存在

ニューオリンズには、クレオールとよばれる人々がいました。

クレオールとは、フランス、もしくはスペインの入植者と黒人との間に生まれた人々です。
クレオールは、比較的裕福で、普通の黒人よりも肌の色が白く、白人と同じ身分を与えられ、他の黒人たちを一つ下に見ていました。クレオールの中には、奴隷を所有しているものもいたほどです。

そんな中、クレオールは、白人と同じ身分を与えられていた背景から、ヨーロッパのクラシック音楽を他の黒人たちに伝える役割を果たしました。
こうして、アフリカの音楽とヨーロッパの音楽が出会い、融合し、ジャズを生み出す基盤が生まれました

ジャズの起源は南北戦争!?

1861年4月、アメリカを二分する南北戦争が勃発しました。
戦後、軍隊が所有していた軍楽隊の楽器が質屋などに払い下げられ、安く購入できるようになりました。

こうした経緯により、トランペットやサックス、ピアノ、ドラムといったそれまで黒人に普及しなかった楽器が、簡単に手に入るようになり、楽器演奏をして生活できる人までニューオリンズで誕生したと言われています。

ジャズのジャンルはジャズの歴史!?

2 men playing trumpet during nighttime

ジャズの歴史は100年以上あるため、時代ごとにジャズの音楽性が違うのが特徴的です。

特に、1920年代前半から1940年代前半にかけて主流だったジャズは「スイング」、1940年代から1960年代前半にかけて主流だったジャズは「ビバップ」「ハードバップ」、またそれ以降にも「フリー」「クロスオーバー」「エレクトリック」といった様々なジャンルの呼び名があります。

また、ジャズは他の音楽ジャンルと融合して発展していきました。
例えば、ラテンとジャズが融合した「ラテン・ジャズ」、ファンクとジャズが融合した「ファンク・ジャズ」、ヒップホップとジャズが融合した「ヒップホップ・ジャズ」「ジャズ・ヒップホップ」などがあります。

こうして、ジャズの中にも様々なジャンルが誕生しました。

スイング

1920年代前半から1940年代前半にかけて主流だった「スウィング・ジャズ」は、娯楽性の強い大衆のための音楽で、聴くひとが楽しく踊るために演奏されました。

楽団は大衆を楽しませるために人気曲を何度も繰り返し演奏します。
演奏しているミュージシャンは当然、同じ曲を何度も何度も繰り返し演奏しているため、演奏に飽きてきます。
スウィング・ジャズの演奏に飽きたミュージシャンは、ステージが終わった後に何人かで集まって自分たちが楽しむためのセッションをはじめました。
こうして、即興演奏をメインとする「ビバップ」と呼ばれるジャンルが生まれていきます。

ビバップ

1940年代から1960年代前半にかけて主流だったジャズは「ビバップ」「ハードバップ」は、即興を重視した音楽で、より芸術性が強い音楽ジャンルです。
スイングは大人数で構成されるのに対し、ビバップは少人数で編成されるのが特徴です。

また、1942年から44年にかけて存在したレコーディング禁止令や1948年に発明されたLPレコード、大手レコード会社の参入といった様々な時代的背景によって、ビバップとよばれるスタイルは主流となっていきました。

フリージャズ

ビバップ」「ハードバップ」といったスタイルを経て生まれたのが「フリー」です。
フリー」は一般的には「フリージャズ」と呼ばれ、より即興性が強いのが特徴です。

「スイング」「ビバップ」は当時の音楽シーンの中でも主流だったのに対し、「フリー」は非常に即興性が高いため、大衆に受け入れられずアーティスティックなシーンでは受け入れられましたが、それまでのジャンルほど人気ではありませんでした。

まとめ

いかがだったでしょか。

ジャズにはこうした時代背景があると知ってから聴くと、また違った聴き方ができるのではないでしょうか。

個人的にはこれからジャズを聴く上でビバップがおすすめです。

ジャズの醍醐味である即興(アドリブ)を楽しむことができる上に、ビバップ時代のジャズの曲には、ジャズを知らない人でも知っている曲が多くあります。

是非、これからジャズを聴く上でこの記事が参考になっていただけたら幸いです。

それではまたお会いしましょう!

Jazz2.0編集部の濱田でした。

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