「デューク・エリントンって名前をきいたことはあるけど、どんな人かわからない」
「デューク・エリントンの音楽を聴きたいけど、どれがおすすめ?」
伝説的なジャズミュージシャンとして語り継がれるデューク・エリントンですが、どんなアルバムや名曲があるのか分からないという方も多いのではないのでしょうか?
というわけでこんにちは。
Jazz2.0編集部の濱田です。
今回はそんなデューク・エリントンについて紹介していきます。
それでは参りましょう!
プロフィール
デューク・エリントンは、1899年、アメリカ合衆国のワシントンD.C.生まれ。
本名は、エドワード・ケネディ・エリントンで、「デューク」という名称は、友達によって付けられたあだ名で、貴族の称号の意味を指します。
というのも、エリントンの父親は著名な医師の執事で、当時の黒人の生活としては非常に裕福な家庭で育ちます。
エリントンの少年時代は、野球が好きだったそうで、生前友達と野球をしている写真が残っているほどです。
高校時代、エリントンは絵画に夢中になっていた一方で、校内では噂のピアニストとして活躍しはじめ、高校を中退して音楽の道に進むことを決心します。
そんな同じ時期に作曲理論を勉強し始めます。
しかし当時は、GフラットとFシャープの違いを学んだことからはじまったそうで、エリントンの名言として語り継がれています。
そして、地元でバンドを結成後、精力的に活動し、ニューヨークへ上京するなど徐々に活動が拡大していきます。
1927年には、伝説的なナイト・スポット、「コットンクラブ」と契約を結び、専属バンドとして演奏活動を展開していきます。
そんなエリントンのバンドは、徐々に人数が増えていき、ビリー・ストレイホーン、ジョニー・ホッジス、バーニー・ビガード、クーティ・ウィリアムス、ベン・ウェブスター、ジミー・ブラントンなどといった、のちにバンドの顔ともなるミュージシャン達を育て上げました。
そんなデューク・エリントンは、1940年代から大ヒットを記録する楽曲を次々と発表していきます。「Take The ‘A’ Train(邦題:A列車で行こう)」「It Don’t Mean a Thing(邦題:スイングしなけりゃ意味ないね)」など、今もなおジャズの代表曲として紹介されるこれらの曲は、全てデューク・エリントン楽団から生まれたものです。
デューク・エリントンが残してきた業績は、他の巨匠アーティストにも大きな影響を与えていて、マイルス・デイビスやスティーヴィー・ワンダー、その他多くが「エリントンみたいになりたくて音楽を始めた」と言われています。
そのほか、合計9回のグラミー賞受賞や、ニクソン大統領よりアメリカ自由勲章の受章、フランス政府からレジオンドヌール勲章を受章するなど、世界の歴史に深く名を刻んだミュージシャンとなりました。
こうした業績は、ジャズというジャンルの垣根を超えて20世紀を代表する音楽家、作曲家として今日も多くのファンに愛されています。
2009年には、エリントンとピアノが描かれた25セント記念硬貨が発行され、史上初めてアフリカ系アメリカ人が硬貨に描かれています。
おすすめ名曲5選
デューク・エリントンは、生涯3000曲以上を作曲し、多くの録音やステージをこなしました。
そして、エリントンはピアノ音で合図を送ったり手でジェスチャーをしたりとピアノから指揮することでオーケストラをリードしました。
一説には、エリントンのアルバムは1000枚以上あるとも言われています。
その中でも5曲の名曲を紹介したいと思います。
Take The ‘A’ Train(A列車で行こう)
デューク・エリントンといえばこの曲という方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はTake The ‘A’ Train(A列車で行こう)は、 1939年にデューク・エリントン楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンがデューク・エリントンにオーダーされて作った曲で、デューク・エリントン楽団の曲ではありますが、デューク・エリントンが作った曲ではありません。
It don’t mean a thing(スイングしなけりゃ意味ないね)
東京ディズニーシーのビッグバンドビートで演奏される代表曲としても知られています。
Caravan
Satin Doll
In A Mellow Tone
まとめ
いかがだったでしょうか。
ジャズには「名曲なくして名演あり」という言葉がありますが、個人的にはデュークエリントンだけは例外で、ジャズの名曲を数多くてがけた人物だと思っています。
是非、これからジャズを聴く方にはおすすめのアーティストですので、参考にしてみてはいかがでしょうか。