音楽と密接な関係にあるダンス。
そんなダンスにもジャズというジャンルがあります。
こんにちは。
Jazz2.0編集部の濱田です。
というわけで、今回ジャズダンスについて、わかりやすく解説します。
そもそもジャズってなに?ジャズダンスって他のダンスとどう違うの?
と思っている方にもわかりやすく紹介したいと思います。
それでは参りましょう!
ジャズダンスってなに?
ジャズダンスは、自由で特定の型や決まりにとらわれない動きが特徴的なダンスです。
ジャズダンスという言葉にある「ジャズ」という音楽は、即興で演奏される音楽で、即興だからこその自由性が特徴的な音楽です。
あえて定義するとするならば、ジャズダンスはバレエが基礎となっていることから、「バレエ要素が基礎となったフリースタイルダンス」と分類されるのが一般的です。
また、バレエの柔らかさとバランス感覚、ヒップホップのリズム感と自由さの融合とも定義付けられていたりします。
なので、他のジャンルと比較すると、ジャンルの幅に縛られず自由に踊ることができます。
また、ジャズ音楽がインプロビゼーション(即興)を大切にすることから、ジャズダンスも、自由気ままな感性で音楽から感じたことを、身体全身を使ってどのように表現するかということが魅力なポイントとなっています。
私たちは、普段目にしているダンスパフォーマンスでもジャズダンスをよく目にしています。
例えば、宝塚歌劇団や劇団四季の演目で披露されるダンス、東京ディズニーランドのアトラクションダンス、ジャニーズ、AKB48、安室奈美恵、多くの歌手のバックダンサー達が踊っているものなどのほとんどがジャズダンスにあたります。
しかし、これらのダンスでは、ジャズの音楽ではなくポップソングの音楽がかかってダンスをしています。
どうして、ジャズではなくポップソングがかかっているのに、ジャズダンスと呼ばれるのかというのは、歴史的な背景が密接に関係しています。
歴史
20世紀初頭にアメリカのニューオリンズで誕生した音楽、ジャズ。
即興演奏が特徴的なジャズ音楽に合わせて踊られていたダンスがジャズダンスです。
ニューオリンズで生まれたジャズダンスはアフリカのコンゴ舞踊がルーツと言われており、黒人ダンサーや社交ダンスなどが出現するようになります。
1930年代にブロードウェイ・ミュージカルにジャズダンスが登場すると、その後はショービジネスの世界で発展していきました。
ジャズがトレンドであった当時、アメリカではジャズがダンスミュージックとして大流行していました。
ジャズダンスのスタイルの原型は、アメリカの黒人のルーツであるアフリカの伝統舞踊と言われています。
しかし、「タップダンスこそがジャズダンスの起源である」という主張もあり、ジャズダンスの起源と呼ばれる明確な定説は存在しません。
またジャズダンスは、コレオグラファーと呼ばれる振付師により、ショーダンスやミュージカルとして演じられていった結果、現在では西洋由来のバレエがジャズダンスの基礎となっています。
そして、ジャズは時代が進むに連れて、様々な音楽ジャンルの垣根を超えるようになりました。(様々な音楽ジャンルの要素を取り入れたジャズはクロスオーバーとも呼ばれています。)
ジャズダンスも同じく、時代が進むにつれて世界中の様々な文化が融合し、複雑かつ自由な発展と遂げていきました。
現在では、たとえダンスミュージックがジャズでなくても、様々な要素が組み合わさり、自由に表現することができるといった解釈からジャズダンス
ジャズダンスの種類
では、ジャズダンスと広く捉える中で、どのような種類が存在するのかみていきたいと思います。
前提として、いずれのスタイル、ジャンルにおいて絶対的な定義が存在しません。
ヒップホップジャズ(HIPHOP JAZZ)
ヒップホップの要素が入っているジャズダンスのこと、あるいはジャズをベースにしたダンスにヒップホップの要素を取り入れたものをヒップホップジャズと呼ばれています。
グルーヴを大切にしているのが特徴的で、ビートに合わせた動きやリズム感などが求められます。
スロージャズ(SLOW JAZZ)
ダンサーの中では、よく『スロー』と呼ばれています。
ジャズダンスの中でもバレエに近い表現方法が含まれており、洋楽や邦楽問わず様々なジャンルで親しまれています。
ダイナミックな動きが特徴的で強いメッセージ性を表現する際に用いられます。
アールアンドビージャズ(R&B JAZZ)
R&Bの要素が含まれているジャズダンスをR&Bジャズと呼ばれています。
ブラックミュージック独特のグルーブが求められることから、リズム感が大切になってきます。
ジャズファンク(JAZZ FUNK)
通常のジャズダンスに、ファンクの要素が含まれているものがファンクジャズと呼ばれています。
グルーブやノリ、キレ、ビート感など踊る上でグルーブ感が求められます。
ストリートジャズ(STREET JAZZ)
ヒップホップジャズやR&Bジャズを総称してストリートジャズと呼ばれていたりします。
明確な定義はなく、ダンサーやインストラクターなどの感性によって様々なジャンルが取り入れられたりするものもストリートジャズと呼ばれているので、他のジャンルに比べると比較的広いニュアンスで用いられるジャンルです。
ヒールジャズ(HEEL JAZZ)
靴底に鉄板をつけて鳴らしながら踊るスタイルをタップダンスおよびヒールジャズとよびます。
ビバップ(BE BOP)
ビバップはもともとモダンジャズの中の一つのスタイルとして1940-50年代にかけて確立された音楽ジャンルですが、ダンススタイルでのビバップは1990年代に生まれました。
ストリートジャズ、レゲエ、ジャズファンクなどあらゆるスタイルのクロスオーバーとして、ビバップが生まれ、アップテンポで激しい足捌きが求められます。
また、ビバップはジャズダンスとは別のダンススタイルとして認識されている側面もあり、一概にジャズダンスの種類と定義づけることもできない部分もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジャズダンスは明確な定義が存在せず、インストラクターやダンサーによって、変わってくることもあり、一概に説明することができませんが、むしろこうした曖昧さ、自由さが、ジャズダンスの良さであり、広く受け入れられた要因でもあります。
もし、ジャズというジャンルに興味がある方がいましたら、他の記事も読んでみてください。
それではまたお会いしましょう!
Jazz2.0編集部の濱田でした。