こんにちは。
Jazz2.0編集部です。
今世界では、日本人女性ジャズピアニストが注目されているのをご存知でしょうか。
グラミー賞受賞や殿堂入りをはじめとする世界でも注目度が高い経歴が多数あるほか、ダウンビート誌をはじめとする様々なメディア媒体でも、たびたび日本人女性ジャズピアニストが話題になっています。
ということで今回は、国内外問わず、活躍する人気の日本人女性ジャズピアニストをまとめてみました。
それでは参りましょう!
秋吉敏子
1929年 旧満州生まれ。
『国際ジャズ名誉』の殿堂入リを果たした、日本が世界に誇る天才ジャズ・ピアニスト。
先鋭的アーティスト「Monday満ちる」の母親。
56年、57年とニューポート・ジャズ・フェスに出演、一躍注目の存在となった。
73年にトシコ・ルー・タバキン・ビッグ・バンドを結成。
以来、リリースする作品の多くがモダン・ジャズの金字塔として世界中で愛聴されている。
現在もアメリカを拠点に活動中。
上原ひろみ
1979年生まれ。
6歳からピアノと作曲を習う。
99年にボストンのバークリー音楽院に入学。
在学中にジャズの名門テラークと契約し、2003年にアルバム『Another Mind』で世界デビュー。
その後、アルバム『THE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMI』が第53回グラミー賞受賞。
2013年には、リーダーアルバム『MOVE』の全米発売に合わせ、アメリカで最も権威のあるジャズ専門誌『ダウン・ビート』の表紙にも登場。
大西順子
1967年京都生まれ。
89年、ボストン、バークリー音楽大学を卒業、ニューヨークを中心にプロとしての活動を開始し、数多くのジャズ・ジャイアンツと活動を共にする。
1993年、デビュー・アルバム『ワウ』を発表し大ベストセラー作品とする。94年、NY の名門ジャズ・クラブ“ビレッジ・バンガード”に日本人として初めて自己のグループを率いて出演し1週間公演を行う。同公演を収録した、『ビレッジ・バンガードの大西順子』は数多くの賞を受賞し、人気実力ともに日本ジャズ・シーンのトップに昇りつめる。
昨年7月、実に23年ぶりとなるライブ録音アルバム『Junko Onishi presents JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO』を発売。現在も日本を代表するジャズピアニストとして圧倒的な存在感を示している。
山中千尋
群馬県桐生市出身。ニューヨーク在住。
アメリカ/ヨーロッパを中心に世界中でツアーを行っている、日本を代表するジャズ・ピアニスト。
クラシックの名門・桐朋学園大学音楽学部を経て、米バークリー音楽大学に留学しジャズに転向、主席で卒業。
2001年に澤野工房より日本CDデビュー。
さらに2003年TVドキュメンタリ「情熱大陸」(MBS系)に出演、その国際的活動が日本でも広く知られるところとなった。
2005年ユニバーサルミュージックよりメジャー・デビュー。
これまでリリースしたアルバムはすべて国内のあらゆるJAZZチャートで1位を獲得。
桑原あい
1991年生まれ。洗足学園高等学校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業。
これまでに9枚のアルバムをリリースし、JAZZ JAPAN AWARD2013アルバム・オブ・ザ・イヤー、第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞、JAPAN TIMES上半期ベスト・アルバム(ジャズ部門)など受賞多数。
またモントルー・ジャズ・フェスティバルや東京JAZZ、アメリカ西海岸ツアーなど国内外を問わずライブ活動を精力的に行う。
その他テレビ朝日系報道番組「サタデーステーション」「サンデーステーション」のオープニングテーマ、J-Wave「STEP ONE」のオープニングテーマなどその活動は多岐にわたる。
高木里代子
慶應義塾大学卒。4歳からピアノを始める。
大学在学中から都内のライブハウス、クラブなどで演奏を始める。
2014年、モントルーJAZZフェスティバルジャパンコンペに参加、セミファイナルまで進出。
ダイナースクラブが主催する動画コンテストでは人気投票1位によりブルーノートへ出演。
さらに世界的ギタリストのリーリトナー氏Crystal Kay氏、その他ビッグアーティスト達との共演を果たす。
2015年1月、高木初ソロアルバム「Salone」リリース。同年、ハイレゾ配信サイト『e-onkyo music』の総合チャート、JAZZチャート共にランキング1位を記録。また、同年9月に東京JAZZへ出演。
アキコ・グレース
1974年神奈川県生まれ。
東京芸術大学音楽学部楽理科とバークリー音楽大学ピアノ演奏科を卒業。
三度のゴールド・ディスクを受賞する他、2002年度ミュージック ペンクラブ賞ベストパフォーマンス賞国内部門を受賞。
2003年、NY3部作完結編となるオリジナル・サード・アルバム「ニューヨーク・スタイル」をリリース。この「ニューヨーク・スタイル」は、第58 回(平成15年度)文化庁主催芸術祭優秀賞(レコード部門)と2003年度スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞日本ジャズ賞をダブル受賞。
木住野佳子
東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部でクラシックを学び、卒業後、新たな方向性をジャズに求め、1995年名門レーベルGRPよりアルバム『フェアリー・テイル』で日本人初のインターナショナル・アーチストとして世界デビューを飾り、以降、毎年アルバムをリリースする。2015年8月にはCDデビュー20周年を迎えユニバーサルミュージックより、通算19枚目のアルバム「Anthology -20 th anniversary-」を、そして2018年には通算20枚目のアルバム「nuage」をリリース。アルバムでは、過去スイングジャーナル誌ゴールド・ディスクを4回受賞している。
守屋純子
1988年、早稲田大学卒業。「ハイソサエティーオーケストラ」に参加。1993年、アメリカ合衆国・ニューヨークのマンハッタン音楽学校の大学院を卒業。
2005年、『Points Of Departure』を発売、2005年度ミュージック・ペンクラブ大賞(邦人ジャズアルバム部門)を受賞。セロニアス・モンク・ジャズ・インスティチュートの作曲部門で東洋人初、女性初として1位を獲得。
2000年にN-Coded Musicからメジャーデビュー。
国府弘子
国立音楽大学ピアノ科在学中にジャズに目覚め卒業後単身渡米、ジャズ界の重鎮バリー・ハリスに師事。
帰国後1987 年ビクターJVCレーベルと契約、日米で23枚の作品をリリース。他、アーティストへの作品提供をはじめ、参加アルバムも 数多い。
現在、川崎市市民文化大使、埼玉入間市文化創造施設アドバイザー、平成音楽大学、尚美学園大学客員教授。
2015年、音色の贅を極めたピアノソロアルバム「ピアノ一丁!」(ビクター)に続き、2016年夏、岩崎宏美さんの歌唱にピアノだけで寄り添ったデュオ・アルバム「ピアノ・ソングス」(インペリアルレコード)リリース。
2020年1月のリリースに向けて24枚目のアルバム 「ピアノ・パーティ」(ビクター)を製作中
松居慶子
5歳の頃からピアノを弾き始め、18歳でヤマハ・ミュージック・コミュニケーションズとアーティスト契約を結んだ。さらに、1980年代になると、3人組『COSMOS-keyboards trio-』を結成して活動した。
2001年、アルバム『DEEP BLUE』が全米ビルボードのコンテンポラリージャズ・チャートで1位になった。日本人初。
2016年、アルバム『Journey To The Heart』が全米ビルボードのコンテンポラリージャズ・チャートで初登場1位になった。2001年に発表したアルバム『DEEP BLUE』以来2度目で日本人初。
松本茜
1987年生まれ。鳥取県米子市出身。日本大学芸術学部卒業。小学2年生の時にクラリネット奏者北村英治氏のコンサートでジャズに目覚める。
2004年、第23回浅草ジャズコンテスト・ソロプレーヤー部門にて金賞受賞。2006年、日本大学芸術学部に進学、東京での演奏活動を開始。
世界の第一線で活躍するPeterWashington(b)、GeneJackson(ds)の両氏と3rdアルバム”Memories of you”(2015年)、4thアルバム”Night&Day”(2017年)を制作。
2018年、自身の故郷である鳥取県の『とっとりふるさと大使』に任命される。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると、日本人女性ピアニストが、国内だけでなく世界で活躍していることがわかります。
ぜひ、これを機にライブやコンサートなど定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。