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ミュージシャンが薬物に手を出す理由

薬物

ミュージシャンと薬物

昔からミュージシャンとドラッグは親和的な関係であることを示唆するエピソードが多く存在します。
実際、ビートルズのジョン・レノン、ニルヴァーナのカート・コバーンなど、多くの人がドラッグ常用者であったとのことです。

こうしたドラッグをしようするミュージシャンは、インスピレーションが湧くなどの理由で、薬物を用いて、創作意識を変えることを期待してるようです。

彼らは覚せい剤やら麻薬を用いて、擬似的な幸せな気分になることにより、創作活動を行います。
たとえばマリファナを吸うと、精神的に深く自分を見つめることができたり、悟りを開いたかのように、世の中の真実が見えてくるように感じられる事もあるといいます。
他にも演奏中にリズム感が高まったり、トランス状態になる等で平常時とは比べものにならない快感を伴うというミュージシャンもいるそうです。

かつては廃人寸前にまで追い込まれた壮絶なコカイン中毒者であったレディー・ガガによればドラッグに手を出したのはアーティスティックな目的からで、デヴィッド・ボウイやミック・ジャガーらに影響されてのことだったといいます。

レディ・ガガ「(クスリを使うと)自分が本当にやりたかった音楽が分かったし、インスピレーションも沸いてきたの。一部の人々は暗い場所でインスピレーションを見つけるのよ。アタシもその1人だったって言うわけ。」

また、ポール・ウェラーも「ドラッグがクリエイティヴなきっかけになることもあるし、そういう具体例を俺は数知れないほど見てきてる」と話しています。

つまり、 「ドラッグは、人間に神秘的なインスピレーションを与える」という神話は今でも機能しており、それが違法ドラッグを手にする人々に、心の免罪符を与えているといいます。

成功するほどプレッシャーに押しつぶされる

ショービジネスに対する強烈な不安や恐れから逃避するため、ドラッグに手を出してしまうケースもあるそうです。

周囲からの期待、もっと完璧な演奏、ヒット、最高の曲、売れなくなったり、落ち目になることの恐怖、収入がとだえることの恐れetc。才能があって創作意欲がある者ほど、完璧主義になって行き詰まってしまうミュージシャンもいます。

そうした重圧は、まず精神に影響し、音楽への姿勢に影響し、製作能力にも影響するようです。そのような様々なストレスから逃れる為に、ドラッグに手を出してしまうケースもあるとのこと。
実際エミネムも「24、5歳の頃から薬物を使用しはじめた」と明かし、「精神を落ち着かせるのに役立った」と語っています。

孤独にドラッグが忍び寄ってくる

人間関係で問題を抱えているために、人とうまく付き合う助けとして薬物を使用する人もいるようです。

ニルヴァーナのカート・コバーンも、スターとしてのプレッシャーと戦い続けた末、薬物におぼれ、 “死”を選択してしまいました。

「一般の人々とは違う人、超越した人」と扱われるスターは、もう理解されたり、同情されません。
その孤独のスキマにドラッグが入ってくるというのもあるのだろうと推測できます。

だからといってクスリは絶対ダメ!!!

このように、一流のミュージシャンが演奏活動を続けるうちに強い薬物を使用するようになることは少なくありません。
しかし、ガガは、今は殆どクスリを使用していないし、クスリに溺れてもいないという事を強調しています。
ガガは、「クリエイティブな活動にドラッグが必要だと言う人は本当に最低のクソったれ」と明言。
また薬物依存を克服したエミネムも「今は完全に音楽の世界に戻ってきた感じがする」と語っています。
そもそも才能も無いのに、ドラッグが味方してくれるという解釈は乖離があります。

ドラッグが見せてくれる世界が、どんなに素晴らしい世界だとしても、真実だと思える世界だったとしても、それらは所詮幻想に過ぎないと薬物依存を克服したミュージシャンは言います。

レディ・ガガ「一度あなたが、そのドアを開けてしまったら、ドアは永久に開けられたままよ」