「ラリー・カールトンってどんな人?」
ラリー・カールトンはジャズ・フュージョン界を代表するギタリストで、ギターヒーローを夢見るギタリストにとっては憧れのミュージシャンです。
というわけでこんにちは。
Jazz2.0編集部の濱田です。
ジャズ・フュージョンに興味がある方は必聴です!
まずは、ラリー・カールトンの代表作「Room 335」を聴いてください!
とかく、ラリー・カールトンの説明はroom 335を聴けば十分!
といきたいところですが、ラリー・カールトンについての知られざる音楽性や人間性、その他おすすめアルバムなど、魅力的なところをまとめてみました。
それでは参りましょう!
生い立ち
1948年、アメリカ合衆国カリフォルニア州トーランスの生まれで、6歳からギターをはじめます。
ジョン・コルトレーンや、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パス、BBキングといったミュージシャンに影響を受け、ジャズをはじめます。
また、スリム・エドワーズやジョー・パスに師事しました。
大学生のとき、学校が企画したジャズ・フェスティバルがあり、ギター・トリオの演奏で参加したラリー・カールトンは、演奏後に、プロデューサーを名乗る男がやってきて「レコードを作ってみないか?」と声をかけられたそうです。
こうしてファースト・アルバム『With a Little Help from My Friend』が完成し、思いがけない形でプロデビューを果たします。
経歴
ラリー・カールトンは、1969年NBC放送のこどもショーの音楽監督に起用されたり、1971年から1976年までジャズ・ロック・グループ、ザ・クルセイダーズに参加したりと、幅広く活躍していきます。クルセイダーズへの参加には、1973年に発表したアルバム「SINGING/PLAYING」が話題になり準レギュラー化、76年の「SOUTHERN COM-FORT」から正式にメンバーになります。
しかし、クルセイダーズを脱退後1977年にはメジャー・レーベルであるワーナー・ブラザース・レコードとソロで契約し、1978年から1984年に掛けて、6枚のソロ・アルバムを制作しました。中でもアルバム『Larry Carlton (邦題:夜の彷徨)』は、特に大ヒットを記録し、ソロ・アーティストとして人気を博す大きなきっかけとなりました。この作品に収録されている「ルーム335」は今も、ラリー・カールトンの代表曲となっています。1978年から1984年にかけて、4つのグラミー賞を受賞しています。また、その後のソロアルバム『Alone But Never Alone』で単独名義でグラミー賞を受賞します。
しかし、1988年4月4日、アルバム『On Solid Ground』の制作中、自宅のプライベート・スタジオの外にいた青年に頚部を銃撃される事件が起きました。
この事件によって、声帯は破壊され声が出なくなり、左腕に麻痺が残り指がうまく動かないなどの重症を負います。
しかし、持ち前のポジティブな精神と、懸命なリハビリによって、『On Solid Ground』が1989年に発売されます。
その後もLee Ritenourと組んで「Larry & Lee」を発表したり、Fourplayに参加したりしました。最近では、B’zのギタリスト松本孝弘と共作で『TAKE YOUR PICK』を発表し、日本ツアーを行い、第53回グラミー賞の「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞」を受賞しました。
それ以外にも、現在までに度々グラミー賞をを取っておりグラミーの常連でもあります。これまでに4度のグラミー獲得し、19回のノミネートを果たしています。
おすすめアルバム3選
Larry Carlton (邦題:夜の彷徨)
ザ・クルセイダーズのギタリストをはじめ、数々のレコーディング・セッションに参加し、当時から人気であったラリー・カールトンが、クルセイダーズを脱退後メジャー・レーベルであるワーナー・ブラザーズとソロ契約し、1978年に発表したリーダー・アルバムが『LARRY CARLTON (夜の彷徨)』です。このアルバムによって、ラリー・カールトンの名前は世界中で有名になり、ソロ・アーティストとしてのキャリアもスタートします。
アルバムに収録されている「ROOM 335」は彼の代表曲として、Mr.335との愛称でも呼ばれるようになります。
タイトル
1. Room 335
2. Where Did You Come From
3. Nite Crawler
4. Point It Up
5. Rio Samba
6. I Apologize
7. Don’t Give It Up
8. (It Was) Only Yesterday
Strikes Twice
前作「夜の彷徨」に次ぐリリースとなっていて、ラリー・カールトン自身、この作品が4作目のスタジオアルバムです。
自身のボーカルも前面的に収録しており、ギターインストとのクロスオーバー作品として、前作と同様に話題となりました。
ギターのエフェクトも人気の一つで、この時代のギター・フュージョンの中心核が確実のものとなった一作です。
タイトル
1. Strikes Twice
2. Ain’t Nothin’ For A Heartache
3. Midnight Parade
4. The Magician
5. Springville
6. Mulberry Street
7. In My Blood
8. For Love Alone
Larry & Lee
フュージョン界屈指のスーパー・ギタリスト、リー・リトナーとラリー・カールトンによる2人の夢の初共演となる作品です。70年代からリー・リトナーとラリー・カールトンはライバル関係と目されていましたが、GRPレーベルにて2人が意気投合して実現した作品がこちらになります。当時は多くのファンが驚きましたが、ギターバトルのような激しいプレイではなく、互いが協調したプレイとなっています。
作曲は、リー・リトナー5曲とラリー・カールトン5曲、共作が1曲で、プロデュース、アレンジもふたり自らが担当し、心行くまでプレイを楽しんでいる雰囲気を、十分感じとることができます。
タイトル
1. Crosstown Kids
2. Low Steppin’
3. L.A.Underground
4. Closed Door Jam
5. After The Rain
6. Remembering J.P.
7. Fun In The Dark
8. Lots About Nothin’
9. Take That
10. Up And Adam
11. Reflection OF A Guitar Player
まとめ
いかがだったでしょうか。
これを機にラリー・カールトンの音楽を楽しんでいただければ幸いです。
それではまたお会いしましょう!
Jazz2.0編集部の濱田でした。