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【紹介・解説】スティーヴィー・ワンダーってどんな人?

Stevie Wonder スティーヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダーの曲はみなさんどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか?

それもそのはず、グラミー賞に計22部門で受賞歴があり、30曲以上、全米チャートトップ10入りを果たすなど、世界的にヒット曲を量産し、日本でもCMやドラマなどで多くの楽曲が使用されているからです。

というわけでこんにちは。

Jazz2.0編集部の濱田です。

濱田
濱田

スティーヴィー・ワンダーの楽曲は、無意識のうちに聴いている曲ばかりで、その鮮やかな彩りと豊かな表現は、すぐにスティーヴィー・ワンダーの曲とわかるほど特徴的です。

というわけで、今回は、スティーヴィー・ワンダーについて解説していきます。

それでは参りましょう!

スティーヴィー・ワンダーってどんな人?

生い立ち

世界を代表するミュージシャンとして広く知られているスティーヴィー・ワンダーは、1950年5月13日、アメリカ・ミシガン州サギノーにて生まれます。

そんなスティーヴィー・ワンダーは、6人兄妹の3番目として生まれるも、出産時に未熟児として出産になってしまったがために視力に障害を持つことになります。

そんな中、幼少の頃からハーモニカやピアノを演奏し始め、物心つく前から友達と路上ライブやパーティー会場などのイベントで人前で歌うなど音楽活動をスタートします。

その後11歳で、作曲した「Lonely Boy」をオーディションで披露、デトロイト発祥のレコードレーベル、モータウンと契約するなど、その才能は幼い頃から健在でした。

キャリア

これまでグラミー賞に計22部門で受賞歴があり、過去最多の受賞経験を持つ男性ソロ・シンガーといわれています。

また、これまでに30曲以上、全米チャートトップ10入りを果たし、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第9位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第15位、「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第34位に選ばれるなど、ソウルやR&Bというジャンルを超えた存在として音楽史に深く刻まれています。

そんなスティーヴィー・ワンダーがリリースしたアルバムの中でも、特に人気である70年代中盤にリリースしたアルバムを紹介したいと思います。

Music Of My Mind

Superwoman (Where Were You When I Needed You)

1972年3月に発売。スティーヴィー・ワンダーの21歳の誕生日である1971年5月13日、事務所に不満を抱いていたことから少年時代からのモータウンとの契約を切りニューヨークにわたります。その後、それまでに稼いだお金のほとんどを使い、自分の作りたいように作り始めた作品がこのアルバムになります。同時期スティーヴィーは、のちに彼の黄金時代を支える運命的な人物と出会います。それが、ロバート・マーゴレフとマルコム・セシルのシンセサイザーを専門とする二人のミュージック・エンジニアです。彼らの協力もあって、シンセサイザーを多用するようになり、さらにはスティーヴィーがほとんどの楽器を多重録音して作り上げた作品となっており、この頃から一人で多重録音をするスタイルが始まります。こうした新しいスタイルを形成しつつあったこの作品の次以降、怒涛の快進撃で傑作を発表し続けることとなります。

【アルバム収録曲】
1:Love Having You Around
2:Superwoman (Where Were You When I Needed You)
3:I Love Every Little Thing About You
4:Sweet Little Girl
5:Happier Than the Morning Sun
6:Girl Blue
7:Seems So Long
8:Keep on Running
9:Evil

Talking Book

Maybe Your Baby

1972年10月リリース。この頃からスティーヴィー・ワンダーはどんどん曲のアイデアが生まれ、いくらでも曲が作れるようになるなど、クリエイティヴな躍進が止まりませんでした。『Music Of My Mind』同様に、ボブ・マーグーレフとマルコム・セシルとともに共同プロデュース。この作品から「Superstition」「You Are The Sunshine Of My Life」がシングルとして全米1位を獲得し二大ヒットとなり、アルバムもベストセラーになります。イギリスのギター・ヒーロー、ジェフ・ベックをはじめ、当時はまだ無名であったがのちに各々スターとなるデニース・ウィリアムス、デヴィッド・サンボーン、レイ・パーカー・Jr.、ジム・ギルストラップなどが参加しました。大ヒットした「Superstition」は本来ジェフ・ベックのバンドに提供楽曲として書き下ろされた作品でしたが、スティーヴィーが先に発表した本作が大ヒットしてしまいます。後日お詫びとして、ジェフのアルバム『Blow by Blow』に「Cause We’ve Ended As Lovers」を楽曲提供します。

【アルバム収録曲】
1:You Are the Sunshine of My Life
2:Maybe Your Baby
3:You and I (We Can Conquer the World)
4:Tuesday Heartbreak
5:You’ve Got It Bad Girl
6:Superstition
7:Big Brother
8:Blame It on the Sun
9:Lookin’ for Another Pure Love
10:I Believe (When I Fall in Love It Will Be Forever)

Innervisions

Visions

1973年8月3日にリリースしグラミー賞の「最優秀アルバム部門」「最優秀録音部門」を受賞します。このアルバムはほとんどの楽器をスティーヴィー・ワンダーが演奏し、特に「Living for the City」「Higher Ground」「Don’t You Worry ‘bout a Thing」の3曲に関しては全ての楽器を完全に1人で録音しました。特にシンセサイザーの使い方をはじめとする各楽器のサウンドは、のちにブラックミュージックのサウンドの根本を作り上げたと言われます。デイヴィッド・T・ウォーカーが、2曲目「Visions」で参加。また、前作に引き続きロバート・マーゴレフとマルコム・セシルも共同プロデュース。しかし、このアルバムのリリース直後、ノース・カロライナでスティーヴィーは交通事故で瀕死の重傷を負うことになります。一時は重篤な状態となり、4日間も昏睡状態でした。また、この事故の後遺症が重く、一時期は味覚と臭覚を失うほどの重症でしたが、その後懸命なリハビリを行い続けました。

【アルバム収録曲】
1:Too High
2:Visions
3:Living for the City
4:Golden Lady
5:Higher Ground
6:Jesus Children of America
7:All in Love Is Fair
8:Don’t You Worry ‘bout a Thing
9:He’s Misstra Know-It-All

Fulfillingness’ First Finale

Heaven Is 10 Zillion Light Years Away

1974年7月に発表。交通事故から奇跡の復活を果たし発表した作品となります。『Talking Book』『Innervisions』からの3部作の「最終章」という位置づけで発表されました。交通事故によって生死を彷徨う経験を経て発表された本作は、多くのファンに感動をもたらした上、スティーヴィー・ワンダーとして初のビルボード・ポップ・チャートで1位をとったスタジオ録音盤となりました。グラミー賞の最優秀アルバム賞と、ベスト・ポップ・ボーカル男性部門を受賞、シングルカットされた『You Haven’t Done Nothin’』は全米1位を記録する大ヒット曲となりました。また、交通事故の体験は、その後精力的に行う慈善活動や平和活動のきっかけにもなりました。

【アルバム収録曲】
Side 1
1:Smile Please
2:Heaven Is 10 Zillion Light Years Away
3:Too Shy to Say
4:Boogie on Reggae Woman
5:Creepin
Side 2
1:You Haven’t Done Nothin’
2:It Ain’t No Use
3:They Won’t Go When I Go
4:Bird of Beauty
5:Please Don’t Go

Songs In The Key Of Life

Have A Talk With God

1976年9月28日にリリース。ビルボード・アルバム・チャートで1位に初登場し、13週連続1位を記録するだけに止まらず、グラミー賞最優秀アルバム賞ほか4部門受賞。ローリング・ストーン誌のオールタイム・グレイテスト・アルバム500では56位に選ばれ、マイケル・ジャクソンもジョージ・マイケルも、スティーヴィー・ワンダーの最も好きなアルバムとして名を上げたほどで、最高傑作と評されています。発売当時は30センチLP2枚組み+17センチEPという変則アルバムでリリースされました。以前はCD2枚でしたが、現在はCDで1枚に収録されています。本アルバムの中にある楽曲「Sir Duke」は自身の音楽に大きな影響を与えた存在となるデューク・エリントンに捧げた曲となっています。また、ハービー・ハンコックやジョージ・ベンソンなどが本アルバムに参加しています。

【アルバム収録曲】
〔Disc 1〕
1:Love’s In Need Of Love Today
2:Have A Talk With Go
3:Village Ghetto Land
4:Contusion
5:Sir Duke
6:I Wish
7:Knocks Me Off My Feet
8:Pastime Paradise
9:Summer Soft
10:Ordinary Pain

〔Disc 2〕
1:Isn’t She Lovely
2:Joy Inside My Tears
3:Black Man
4:Ngiculela – Es Una Historia – I Am Singing
5:If It’s Magic
6:As
7:Another Star

〔A Something’s Extra〕
1:Saturn
2:Ebony Eyes
3:All Day Sucker
4:Easy Goin’ Evening

まとめ

いかがだったでしょうか。

現在も、世界のトップクラスのミュージシャンとして、君臨しているスティーヴィー・ワンダーですが、もし興味を持っていただけた方は、これを機に聴いてみてはいかがでしょうか。

それでは!

Jazz2.0編集部でした。